つければいいの?
9+1種類のエアコンタイプと室外機、エアコンの強さを表す馬力をご説明していきます!
業務エアコン選びの参考にしてください。
9+1種類のエアコンタイプ
4方向天井埋込カセット形
吹き出し口が4方向あるエアコン
各社1.5~6馬力でパネルを統一しています。
950mm×950mmが標準ですが、天井スペースに余裕が無い場合は700mm×760mmのコンパクトサイズのものもあります。
4方向から送風できるので温度ムラができにくいのが特徴です。また天井と一体化するので、エアコンを見立たせたくない場合におすすめです
2方向天井埋込カセット形
吹き出し口が2方向あるエアコン
天井材組み込みパネルが選択できるので、店舗のインテリアに合わせやすいです
1方向天井埋込カセット形
吹き出し口が1方向あるエアコン
別途吹き出し口を使用することで、天井に2方向向き(下吹き+前吹き出し)として使用できます。天井の隅に設置する場合におすすめです。
天井と一体化するので、店舗やオフィスの雰囲気を損ないません。
天井ビルトインカセット形
室内機を天井内に設置し、吹き出し口だけを天井から露出させるタイプのエアコン
吹き出し口を分散して設置できるので、L字形やコの字形など特殊な店舗・オフィスの形にも対応可能です。 1室内ユニットで2~4個の吹き出し口を設置できます。
ビルトインオールダクト形
室内機を天井内に設置し、本体からフレキシブルダクトやキャンバスダクトなど吹き出し口と吸い込み口をつなぐタイプのエアコン
高性能フィルターやロングライフフィルターを併用可能です。室内のレイアウトやビルのタイプなどに合わせて設置できます。
天井吊型エアコン
天井から吊り下げる形で設置されるエアコン
1方向吹き出しと4方向吹き出しのものが販売されています。天井に穴を開けなくても設置が可能です。天井が高くても足元まで風を送れます。 広いオフィスにも最適です。
壁掛形
形状は家庭用エアコンと同様
設置が簡単でスペースを取らず、コストを抑えられます。風量は家庭用と違い、業務用ならではの強さがあります。
小さい事務所などにおすすめです。
床置形
床に置いて設置するタイプのエアコン
設置が手軽にでき、工事も簡単です。また床に置くため掃除も手軽に行えます。6馬力までは幅が600mm程度なので、省スペースで設置が可能です。ダクトタイプも販売されています。
天井に設置するタイプよりも低い位置から風を送れるので、足元にまで快適な温度を作れます。天井の高い店舗や工場などにおすすめです。
厨房用エアコン
天井吊り下げタイプの厨房に特化したエアコン
ステンレス外装で、汚れや錆に強いのが特徴です。使い捨てのオイルミストフィルターを付けることで、フィルター掃除が不要になります。 高温や汚れを含んだ蒸気が発生する厨房での使用が想定されています。
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室外機
シングル仕様エアコンの場合
室内機を天井内に設置し、吹き出し口だけを天井から露出させるタイプエアコンです。吹き出し口を分散して設置できるので、L字形やコの字形など特殊な店舗・オフィスの形にも対応可能です。 1室内ユニットで2~4個の吹き出し口を設置できます。
シングル仕様エアコンの特徴
面積規模が大きくないオフィスや店舗に導入されることが多いのが特徴です。
マルチで比べると室外機の設置場所が多くなってしまうペアですが、不具合が起きた時はマルチよりも強いというメリットも。マルチの場合、室外機1台につき室内機が複数台つながっているため、室外機が故障してしまった場合、すべての場所でエアコンが利かなくなってしまいます。しかし、シングル仕様なら1台が故障しても他のエアコンは稼働しているので、病院や飲食店などで運営に大きな影響を与えずに済むところが魅力です。
マルチ仕様エアコン
室外機1台に対して室内機複数台で稼働するエアコンをシングル仕様のエアコンと呼びます
マルチ仕様エアコンの特徴
最大の特徴は 複数台設置するときにエアコン代金を安価に抑えられること。
1台の室外機に複数台の室内機やリモコンがつながれているマルチ。その中にも「同時運転マルチ」と「個別運転マルチ」があります。
同時運転マルチは室外機1台に室内機が複数台、1個のリモコンで操作するタイプです。ワンフロアで面積のあるオフィスや店舗での設置がおすすめ。室内機を複数箇所に設置することで、室内全体の温度のムラをなくせます。
個別運転マルチは、同時運転マルチと違ってリモコンが複数ついているのが特徴です。個室を完備している飲食店や、フロア内で区切っているオフィスによく導入されています。リモコンも別になっているため、場所ごとにエアコンの運転を調節したい方におすすめです。
シングル仕様エアコン | マルチ仕様エアコン | |
---|---|---|
価格 | ×室外機が複数必要 | 〇室外機が1台でOK |
スペース | ×室外機を複数設置 | 〇室外機が1台でOK |
個別運転 | 〇 | △個別運転ができないタイプもある |
室外機 故障時 | 〇故障したエアコンだけ稼働しない | ×全部のエアコンが稼働しない |
空間の広さとエアコンの馬力
空間に最適なエアコンの馬力を選ぶときのポイント
エアコンの能力は馬力と呼ばれる単位で表現されます。
空間にフィットする馬力のエアコンを選択するときに大切なのは2点で、
- 空間の広さ
- 空間の用途 (空調負荷)~火元の多い環境などの考慮~
になります。
空間が広ければ当然馬力の大きなエアコンが必要になりますし、
焼肉屋さんなど火元が多い空間では通常よりも2~3馬力強めのエアコンが必要となります。
馬力が足りていなかったときの問題点
- 冷えない・温まらない
- 適切な温度になるのに時間がかかる
- エアコンがフル稼働状態になり、壊れやすくなり、電気代も高くなる。
馬力が強いもの購入したときの問題点
- 工事費が高くなる
エアコン改修の時などは、今のエアコンの馬力を参考にして、次につけるエアコンの馬力を決めるのが基本となります。
最近のエアコンは昔のものに比べ、同じ馬力でもパワーが増している傾向にありますので、その点も考慮する必要があります。
馬力を一つ上げても、機械代は約3万~5万円ほど上がる程度なので、弱めのエアコンをつける心配があれば、強めのエアコンを選択されたほうがいいケースが多いです。
馬力(能力) | 事務系 | 商店 | 喫茶・理容 | 食堂 |
---|---|---|---|---|
1.5馬力(4.0w/㎡) | 18~38㎡(5~12坪) | 18〜26㎡(5〜8坪) | 12〜14㎡(3〜4坪) | 15〜17㎡(4〜5坪) |
1.8馬力(4.5w/㎡) | 21〜43㎡(6〜13坪) | 21〜29㎡(6〜9坪) | 13〜16㎡(4〜5坪) | 17〜20㎡(5〜6坪) |
2.0馬力(5.0w/㎡) | 23〜48㎡(7〜14坪) | 23〜32㎡(7〜10坪) | 15〜17㎡(4〜5坪) | 18〜22㎡(5〜7坪) |
2.3馬力(5.6w/㎡) | 24〜53㎡(7〜16坪) | 24〜36㎡(7〜11坪) | 15〜19㎡(5〜6坪) | 19〜24㎡(6〜7坪) |
2.5馬力(6.3w/㎡) | 27〜60㎡(8〜18坪) | 27〜41㎡(8〜12坪) | 17〜22㎡(5〜7坪) | 22〜27㎡(7〜8坪) |
3馬力(8.0w/㎡) | 35〜76㎡(11〜23坪) | 35〜52㎡(11〜16坪) | 22〜28㎡(7〜8坪) | 28〜35㎡(8〜11坪) |
4馬力(11.2w/㎡) | 49〜107㎡(15〜32坪) | 49〜72㎡(15〜22坪) | 30〜39㎡(9〜12坪) | 39〜49㎡(12〜15坪) |
5馬力(14.0w/㎡) | 61〜133㎡(18〜40坪) | 61〜90㎡(18〜27坪) | 38〜48㎡(11〜15坪) | 48〜61㎡(15〜18坪) |
■業種の内訳
事務系
一般事務所/老人ホーム/塾・学校/病院・各種医院/官公庁者
商店
小売店/スーパー中規模・大規模/スポーツ関連施設(ジム・ゴルフ場など)/娯楽関連施設(バッティングセンターなど)/倉庫
喫茶・理容
喫茶店/美容院/エステ/夜のお店(バー、スナック)/クリーニング
食堂
ファーストフード/居酒屋/ラーメン/お弁当/銭湯/レストラン
環境負荷について
熱源が多くある空間や、寒冷地など外気温度がとても低い場合などには通常よりもエアコンが効きづらい環境となりますので、環境負荷をエアコン設置時に考慮する必要があります。
冷房が効きづらい一例
- 飲食店・人が多い空間(教室など)・クリーニング作業場・工場など
- 暖房が効きづらい一例
- 北海道・東北などの寒冷地など
環境負荷については専門的な計算が必要となりますので、ご相談されたい方はお気軽にご相談ください。